新卒で入った大手の子会社を辞めた理由3選

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新卒で入った大手の子会社を辞めた理由3選

 

こんにちは。

この前ふと、転職を考えていた時期に書いていたノートを見返してみました。当時考えていたことを今になって見てみると、なんか小っ恥ずかしい気持ちになりました。笑

ああなるほど、自分はそんなこと考えていたのかと。「自分で生産した農産物をネット販売したい」と。そんなことを考えていたのかと。。恥ずかしい。

今は全く考えていない内容だったので、逆に新鮮でもありました。こうやって振り返るのは楽しいもんですね。

 

ということで、その中で目に入ったこと。「今の会社を辞めたい理由」。

会社を辞めたい理由なんて、すべからくネガティブなことばかりです。転職活動ではそれを隠して、いいように解釈して転職意欲を見せる、そんなことをします。

ですが、ここは僕の掃き溜めスペース。

当時思っていたことを、できる限り思い出しながら書いてみようと思います。

 

「働かないオジサン」問題

まずはこちらから行きましょう、「働かないオジサン」問題。

 

不思議なもので、だいたいの会社には働かないオジサン社員がいます。

アリの世界でも、働かないアリが2割いると言われています。どんな抽出の仕方をしても、2割は働かないアリがいるそうです。不思議ですよね。

人間も同じで、規模の大きい会社では3%ほど、働かないオジサンがいます。僕がいた会社は300人くらいの規模だったので、10人くらいですね。うん、それくらいだと思います。

この「働かないオジサン」は個人的に2パターンあると思っています。

1つは、本当に働かない人。もう1つは、上司の評価が低く、その評判が広まって「あの人は無能社員なんだ」という視線を浴びる人です。

後者は対人関係が苦手なだけで、実は隠れたスキルがあったりします。(そうあってほしいという願望がふくまれているかもしれません)

あるいは、今の仕事が合ってないだけで、力を発揮できる環境はあったりします。これは人事とか上層部の問題です。ちょっとかわいそうですね。僕の元職場でも、営業は全然できないけど、フォークリフトの運転はめちゃくちゃ丁寧で上手なオジサンがいました。そっちの路線で頑張ってほしいですね。

 

やはり問題なのは、1つ目のパターン。本物の働かないオジサンです。

普通、働かない人は評価が下がって給料が下がると思いますよね。でも、実際に降格処分を下すのって、すごい難しいことなんだと思います。

子会社といえど、大手はかなりの資金力を持っているので、働かない人に給料を払うことも簡単にやってのけます。

捉え方によっては不労所得かもしれません。広義の不労所得。

「あいつ全然仕事しないな」と陰口を叩かれても気にしないメンタルがあるなら、オジサンになってから大手の子会社に転職するのは選択肢としてありだと思います。不労所得のために。

 

ということで、これが転職したきっかけの一つでした。

僕がいた営業所に、働かないオジサンがやってきたのです。しかも役職者として。

僕は当時、工場の生産管理をしていました。どうやって工場の売上や利益を最大化しようかと、知識のない頭で頑張っていたわけです。製材工場は泥臭い現場で、工場の工員さんたちも頑張ってくれていました。そんな人たちに、もっと給料を払えるように、工場の成績を上げようとしていたのです。

 

そんななか、工場のトップとして働かないオジサンがきました。。

経費が年間で1000万円以上、余計にかかるようになりました。その人の年収が1000万円あるわけではありませんが、社宅代や交通費など、いろいろ合わせると1000万円を超えると聞きました。

小さい工場だったので、1000万円も利益が出ていたなんてことありません。当然、工場は赤字に。

このとき感じた、

「なんでこんなやつの給料を稼ぐために、こっちが必死になって働かなきゃいけないのか」

という疑問が最終的に僕の中で大火として燃えさかり、転職を決意しました。

退職間際は、このオジサンをこき使うことを覚えていたので、それなりにストレスは軽減されていたのですが。まぁ、退職が決まってしまえば、自分には関係ないことですからね。

 

全国転勤がある

2つ目はこちらです。

僕が勤めてたところは、北海道から九州まで、全国に20箇所以上の営業所がありました。加えて、海外にもいくつか拠点があります。

若手のうちは、だいたい3年に1回転勤すると言われていて、僕が愛知から宮崎に転勤したのも、入社してから3年3ヶ月経ったときでした。

転勤は良し悪しもあり、自分にとって縁もゆかりもない土地に会社のお金で移り住めるのは、メリットと感じる点もあります。引っ越し費用は会社持ちだし、借り上げ社宅(アパート)にも安く住めるので。

 

ただ、これがいつまで続くのか?と考えると、自分の人生にとっては大きな問題となります。

新しい土地にいって、友達ができて日々の生活を楽しめるようになるまで、だいたい2年はかかると思います。つまり、その地域での生活にようやく馴染んできたあたりで、もれなく転勤することになるのです。

これでは、自分の人生を計算することができません。行き当たりばったりの人生になってしまいます。結婚したいと思っても、自分の給料だけで奥さんを養えるほどはもらってませんし。海外に行けと突然言われる可能性もあります。5年後10年後の未来が、会社任せになってしまいます。

また、「家を買ったり結婚したら転勤が近い」なんてジンクスがあったりして、お前それわざと異動させてないか、と思うようなタイミングで異動になります。これも不思議な話ですが。笑

家を買うことって、人生でトップ3に入るほどの大きな決断ですよね。そんな重大が決断をした矢先、「はい、お前来月から転勤ねw新居に住めないのは残念でしたw」みたいな扱いを受けるわけです。

愛知で働いていたとき聞いたことですが、駅前にマンションを買った社員が、その翌月に四国に異動になった例もあります。空き家になると部屋の劣化が早くなるとのことで、月に1回ほど、愛知の自宅に帰っているとのことです。誰もいない部屋に。。

 

僕がいた営業所も、9人中3人が単身赴任でした。

家を買ったので、奥さん子供はそこに残し、自分だけ異動先で一人暮らし。

家族との関係が冷え切っているなら丁度良いかもしれませんが(笑)、子供がまだ小さい場合など、ちょっとかわいそうに感じてしまいます。

 

そんな生活は嫌だなと思い、転職することにしました。

 

 

 

やはり子会社は子会社

これは、給料に関する話です。

転職して実感したことですが、子会社といえど、大手企業の一員なので、他の会社より給料水準は高いです。これは間違いない。自分の価値以上の給料をもらっていました。

というわけで、よほどの実力者じゃない限り転職したら年収は下がると思います。

 

しかしまぁ、そうことに気がついたのは転職後の話です。

転職前は、給料に不満がありました。笑

 

というのも、当たり前ですが、子会社と親会社では年収に差があります。仮に同じ仕事内容でも、所属会社が親なのか子なのかで、給料体系が違います。残酷な現実です。

だったら親会社に入社しろよと言うかもしれませんが、僕が就活をしていた年は親会社での採用がありませんでした。仕事内容で子会社を選んだのですが、翌年かその次の年は、親会社の採用がありました。

タイミングじゃねぇか!くそったれ!!

 

と腐っていても仕方ないので、仕事で結果を出してボーナスをたくさんもらおうと考えていました。が、そこで僕は現実を知ることになります。

 

僕がいた会社の主な仕事は、親会社へ原料の販売でした。

仕入先から購入した原料を親会社へ供給して手数料をもらったり、直接自社で生産して販売したりしていましたが、親会社は自分たちの利益が少なくなってくると、原料の仕入れ価格(こっちからしたら販売価格)を簡単に値下げしようとするのです。

仕入れ販売のものは、そのぶん仕入れ値を下げれば利益は変わらないのでは?という考えもあると思いますが、うちの仕入れ値は競合他社に比べると元々安かったので、さらに下げると他社に流れていってしまう可能性があります。そうなると、そもそも親会社への販売数量が減るので、売上も利益も落ちます。

そんな状況も考慮せず、簡単に値下げ要求をするのです。

 

しかし、逆に親会社の経営が好調になっても、原料の仕入れ価格を上げてくれるわけではありません。おそらく、日本の製造業全体の構造がこんな感じなのだと思いますが、下請けのような位置にいる限り、僕が所属している会社の成績が爆上がりすることは絶対にありえないのです。

利益がでれば、そのぶんは親会社に搾取されます。

かくして、僕のボーナス爆上げ作戦は不発に終わりました。というか、構造上できないことを知りました。悲しい現実です。

 

 

ということで、これが転職を決めた理由の3つ目です。

年収を上げようと努力しても、構造の問題で実現することができません。

 

 

おわりに

ということで、僕が転職を決めた理由を大きく3つに分類して書いてみました。

細かいことを言うと、理由はもっとたくさんあります。笑

 

 

新入社員研修のときに、課題図書が課せられました。

その本は、新入社員50名とか100名とかいるような大企業で、どのように人間関係を作るかとか、新人にはどんなことが期待されるかとかが書かれていた気がします。

しかし、僕が入社した会社は、僕を含めて同期が8人です。本が想定している企業像とは全くかけ離れています。笑

あまりにかけ離れていたので、課題図書を貸してきた人事担当に言いました。「こんなの意味ありますか?業務で忙しいし、役に立たないのでやりたくないんですけど?」と。

すると返ってきたセリフがこちら。

「俺たちも同じような苦労をしてきたんだから、お前らもやれ」

 

…は?

なにその伝統?ただの嫌がらせかよ。

意味ないと知っていて無理やりやらせるの、社会人としてアホすぎないか?効率わっっる!

実に印象的なエピソードでした。

 

 

ということで、こんなことがいろんな場面で起こります。そういう細かい不満も溜まってきたので、転職することにしました。

 

大手の子会社やめる人って、だいたい同じようなこと考えているような気がするんだよな。

 

仕事内容以上の給料をもらえていたことは、良かったですけどね!

 

 

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