「わからないことはすぐ聞いて」と「そんなこと聞くなよ」の境界線

仕事のこと

こんにちは、もりみつです。

どんな分野でも、新人さんがぶち当たる壁があると思います。

それは、わからないことが出たときの対処法です。

 

だいたいの先輩は「わからないことはすぐ聞いて」と言ってくれます。

一方で、わからないことを聞いたときに「そんな簡単なこともわからないの?」と嫌な顔をされる機会もあるのではないでしょうか。

 

(お前がすぐ聞けと言ったから聞いたんだろ…)

と、モヤモヤすることがあると思います。笑

 

今回は、そんな問題を解決する、聞くべきか聞かないべきかの判断基準を考えていこうと思います。

 

「調べてわかるか」で判断せよ

 

結論からいうと、自分で調べて解決できるようなことを質問するのはNGです。

わからないことにぶち当たったときの、正しいフローは下の図のようになります。

 

先輩に聞いたらダメなパターン

先輩に聞いたらダメなパターンは、ずばり、自分で調べたらすぐにわかることです。

用語の意味とか、世の中の仕組みとか、そんなのは5~10分調べればだいたい理解できます。

そういうことは、先輩に聞いたらダメです。Google先生や生成AI師匠に聞きましょう。

 

質問する立場であれば、知識を得るためにかかる時間は、自分で調べる場合でも、人に教わる場合でも、おおよそ5~10分くらいです。かかるコストは同じくらいですね。

一方で、人に教わる場合は、教えてくれる人の時間も同様にかかっています。ということは、同じことを理解するまでにかかるコストは、2倍かかっているということです。

無駄ですよね。

 

だから、聞かれた先輩も「そんなこと聞かないで自分で調べろよ…」と思ってしまうわけです。

まずは、わからないことは自分で調べましょう。

 

先輩に聞くべきパターン

不安が残ったり判断が必要なとき

  • 調べたり考えたりした結果、なんとなくわかった
  • たぶん、今の自分の理解でいい気がする
  • でも、確信がない

こんなときは、先輩や上司に確認をしましょう。

逆に、聞かないと後から怒られる可能性があります。

「なんで自分だけで判断したんだよ!わからないことはすぐに相談しろって言っただろ!」と。

 

自力で答えらしきものに近づけたのは素晴らしいことです。

しかし、あくまでも自分の考えなので、他の人も同じ意見とは限りません。

 

自分の考え・解釈が含まれるときや、なにかしらの判断が必要な状況には、「100%の正解」は存在しないと思ってよいでしょう。

そんな時は、「経験」がものを言います。最適解を導き出すのは「経験」なのです。

そして、経験を積んでいるのは先輩たちです。

なので、先輩に必ず確認しましょう。

 

確認する際も、注意があります。

それは、自分はしっかり調べたり考えたりしたんだぞ!というニュアンスを醸し出すことです。笑

「こいつ、自分でなにも考えてねぇな!」と思われてしまっては非常にもったいない。

 

調べたり考えたりした結果、こう思ったんですが、どうでしょうか?

といった具合です。

「自分はこう考えている」としっかり伝えてください。

調べてもすぐにわからないとき

調べてわかることは聞くなと言いましたが、調べるのにあまりにも時間がかかる時は別です。

全く見当もつかないことを調べる時は、自分一人で解決することは無理だと思います。目安として、15分くらい調べてみて見通しが立たないときは、あきらめて誰かに聞いてください。

誰かに15~30分ほど教えてもらうだけで、大枠は理解できるようになると思います。少なくとも、調べたり考えたりする糸口を見つけることができます。

 

一人で立ち向かっても、1日中Googleと向き合って成果0で終わります。時間の無駄です。そんなことしてると怒られます。

「お前が無駄に過ごしたその時間も、給料が発生してるんだぞ!」と。

 

大きすぎる敵には、自分一人ではなく、先輩の力を借りて挑みましょう。

 

このときも、言い方には注意が必要です。

すみません、30分くらい調べても全く見当がつかなくて進まないので、ちょっと教えていただけませんか…?

という具合に、あくまでも自分で調べたんだと伝えましょう。

 

おまけ:チャットやメールで質問・相談するときのコツ

リモートワークのときなど、気軽に先輩・上司に質問や相談しにくい環境の人もいると思います。

僕は4年くらいほぼリモートで働いていたので、質問や相談をするときは必ずチャットを使っていました。

テキストで質問するのって、意外と難しいですよね。質問文を書くことに20分くらいかかっちゃったり。笑

こんな感じで整理すると、自分も書きやすいし相手にも理解してもらいやすいので参考にしてください。

〇〇さん

お疲れ様です。
相談したいことがあり、お手隙でご意見いただけませんでしょうか。

◼️相談したいこと
ホゲホゲ商事様から、20%の値引きがあれば即決で購入すると連絡がありました。
もりみつとしては値引き対応をしたいのですが、よろしいでしょうか?

◼️相談の背景
・当社を含めて3社競合中
・「全体的には当社のサービスが良さそう」と先方担当者は仰せ
・ただし、金額がネック。当社が一番高いとのこと。
・20%の値引きをしても、中長期的には当社に大きなメリットがあると考えられる
・他社紹介の芽もありそうなので、値引き対応するメリットが大きいともりみつは考える

◼️補足
・明日中の回答を希望されている

 

大きなポイントは2つです。

  1. 質問や相談を明確に区分すること
  2. できるだけ敬語や丁寧語を使わないこと

 

質問や相談を明確に区分する

まず、相談を受ける側の気持ちを考える必要があります。

相談を受ける人は仕事ができる忙しい人です。あなた以上に仕事を抱え、色々なことを考え判断しています。

こういった人は、「考えたり判断したりする負荷を減らしたい」と常々考えています。

なので、「これで良いでしょうか?」のようなイエス・ノークエスチョンが好まれます。判断しやすいからです。

 

また、何度も読み返して情報をキャッチできるのがテキストの良さです。

その良さを活かすために、情報の区分を明確にしてください。

  • 相談内容は最初に書く
  • 自分が考えた根拠や、相手の判断に必要な情報は「背景」として書く
  • 一応伝えておきたい内容を「補足」に書く

この書きかたをしておけば、ほぼほぼ相手に伝わるはずです。

 

ちなみに、「背景」と「補足」に書くことの線引きは曖昧でOKだと思います。

相手にしっかりと伝えたいことは「背景」に、一応、、一応、、と思うことは「補足」に、など、悩みすぎずに書いてしまいましょう。

 

できる限り敬語や丁寧語を使わない

文字数が多いとそれだけ読みづらさが増します。

冗長になりやすい敬語や丁寧な表現はテキストには向かないので、できるだけ減らしましょう。

 

全て箇条書きにするのもOKだと思います。

が、相談するときに全く丁寧な表現を含めないのも、気が引けますよね。笑

 

僕は「相談したいこと」の項目のみ敬語を解禁し、精一杯の敬意をここで表現することにしています。

テキストのコミュニケーションはただでさえ感情が伝わりにくいというか、ネガティブな方向に誤解されやすい傾向があります。冷たく受け取られがちです。

なので、

忙しいところ申し訳ねぇ…!
まじで困っているんです助けてー

などのような気持ちが、できるだけ伝わるようにしています。笑

おわりに

正直なところ、「そんなこともわからないの?」「そんなこと聞いてくるなよ」と初動で言ってくるやつは本当にしょうもないなと思っています。

人間、誰だって知らないことはありますから。

 

「調べてから質問してよ」というニュアンスを伝えたいなら、そういう言い方をすれば良い。

初動で「そんなこと聞くな」と言われるから気軽に聞けない環境になってしまうんですよね。

 

ということで、質問する側の人間としては、「調べたけどわからないんです」が相手に伝わる努力だけ忘れないようにしましょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました