僕はいわゆる大手の子会社と呼ばれる会社で5年働きました。
就活してるときは
「一生勤めるぞ!」
という意気込みで慎重に会社を選んだつもりでしたが、
結果的には転職してしまいました…
まぁ、そんなものですよね。
ということで、働いてみて思ったことを書いてみようと思います。
大手の子会社で5年働いて思ったこと
こんな感じでした
待遇
福利厚生はめっちゃ良い
これは今思うととんでもなくよかったです。
何と言っても家賃補助。
借り上げ社宅に住んでましたが、自己負担は家賃の20%でした。
(入社当時は自己負担が月に5,000円でしたが、途中で変わってしまいました)
そもそも住んでたのが都市部じゃなかったので、家賃が安かったんです。(だいたい4~5万円くらいのところ)
その中で自己負担20%だったので、自分が負担していた額は10,000円行かないくらいでした。
固定費がかからないのは本当に強い。今考えると、これを捨てたのは、ちょっともったいなかった気もしますね。笑
給料も仕事の割に良い
特に難しい仕事もなく、普通の人なら普通にこなせるような内容だったのですが、お給料はしっかりもらえます。
素晴らしく貰えるわけでもないですが、院卒の自分が全く残業しなかった場合、額面で月22万いくかどうかってくらい。手取りは17万あったかどうかって感じです。
家賃補助がなにより大きいので、全く不自由なく生活できました。
しかし親会社と比べると…
親会社と比べてしまうと、やっぱり低かったみたいです。
4~5年も働くと、親会社所属の人と年収で100万は差がついてるっぽい感じでした。(あくまで、社内でのウワサなんですが)
これが転職を考えた要因のひとつです。所属会社が違うってだけで、やっている業務は同じです。なのに、差が出る。しかも年数を重ねるとその差が結構大きいものになっていく。。
自分が入社した当時、親会社の採用枠なかったんですよね。ちなみに親会社といっても、グループの一番上の会社というわけではなく、入社した会社の一段階親にあたる会社です。
業務内容で選んだら子会社しか選択肢がなかったので入社したのに、年度によっては親会社の採用あったりするんです。このギャンブルみたいな採用制度は、今思うと納得いかないですね。笑
誰しも自分が就活生になるのは(だいたいの場合)1回しかないので、そういう経年変化に気がつくことはできなかったわけですが。
って思って転職しました。
転勤あります
入社してだいたい3年すると1度は転勤する運命でした。
転勤は、無趣味の人にはかなりしんどいと思います。
僕は入社してから配属されたのが愛知で、その後、宮崎に転勤することになりました。
どちらも自分には縁もゆかりもない土地でしたが、趣味があったおかげで友達ができました。全国各地に友達ができたのは、とても良い経験だったと思います。これは自分の財産です。転勤さまさま!
あと、縁もゆかりもない土地で暮らすことって、強制されないとほぼ人生で起こらない出来事だと思います。「どこが一番暮らしやすかった?」とよく聞かれますが、そんな質問されることも、世の中的には珍しいんだろうなと勝手に予想しています。
余談になりますが、僕は生まれ育ちは関東、大学は札幌で過ごしたので、日本のいろんな地域で暮らしたことになります。住んでみた結果思うのは、どこも景色は似ているってことですね。札幌の雪景色は例外ですが。
都市部を離れた道路なんて、ほとんど一緒です。「あれ?ここ通ったことある気がする」なんてことは茶飯事でした。
ということで、転勤が多い話でしたね。
転勤すると強制的に知り合いがいない地域に飛ばされることになるので、趣味がないと本当にツラいと思います。土日は買い物するか献血するしかないんじゃないかな。しかも田舎だと、イオンモールくらいしかないですからね。イオンモールで毎週毎週買うものなんかないのに。
あと、転職があると自分の人生の計画を立てづらいのは事実です。
結婚しても、転勤になったらどうする?家を買った後に、転勤になったらどうする?など、人生の大きな節目と転勤の相性は最悪です。
30歳がちかくなってくると、転勤で人生プランが立てられないことは、少しずつストレスになってきます。
仕事
裁量は大きかったかも
営業所の人数はそこまで多くなかったので、仕事は結構任せてもらえました。
入社して半年が過ぎようとしてるくらいから、お客さんとの打ち合わせも一人で行かせてもらえるようになりました。
意欲がある人には仕事をくれる感じです。
基本的には残業するだけ残業代も出るので、こういう会社に入ったときは、とにかく一生懸命働くのが大事だと思います。大事というか、お得です。
仕事すればそのぶんの残業代が入るし、仕事熱心だと思われて評価が上がるし、いろんな仕事すると知識が増えます。良いことしかないので、入社して数年のうちは頑張って仕事しましょう。
会社のブランド力で仕事をしているのは否めない
これは強めに感じてました。
大手の名前は影響力があるで、「あー、○○さんのとこの子なんだ、よろしくね」みたいな感じで、結構すぐ覚えてもらえたりします。
母体が大きいと資金力も大きいので、支払いが滞ることもまずありません。
仕事をしてみて思ったのが、世の中にはお金のやりとりで苦労することが意外と多いということ。物を売ってたのに、支払いしてもらえないまま倒産したなんてケースは1年で1~2回は耳にすることがあります。
その点で、大手は金払いが良いので、大手企業と取引できるのは各企業にとってメリットなんですよね。そして、金払いが良いのは子会社でも同じ。
親会社の名前が大きいことは思った以上の力を発揮します。
親会社から無駄な仕事が降りてくる
親会社の取り決めは子会社に波及していきます。
業界や業態が違ったら意味ないような仕事も、一応降りてくるんですよね。
これも自分にとってはかなり不満でした。笑
自分の会社にはフィットしない、意味のない仕事で忙しくなる。なんじゃこりゃ。全然意味ない。仕事のための仕事。親会社の顔色を伺うために存在するような仕事。なんか、そんな感じです。そのうち、「そんな雰囲気をまとったメールは見ない」という技が身につきます。結局見なきゃいけないんだけどね。
仕事のための仕事をしてどうするんよ。という不満は徐々に蓄積されていくでしょう。
社風
頑張ってれば評価される
これはよくも悪くもって感じです。
とにかく頑張ってたら評価されるんです。給料も、毎年ちょっとずつ上がります。
この環境に慣れてしまったら、後の人生でモヤモヤすることが多くなると思います。僕の場合、転職して1年働いて、そんなに給料上がらなかったんで。笑
自分では結構頑張ってたつもりだったんですけど、思ったより上がらなかった。前の会社にいた時は、毎年少しずつ上がるし、頑張ったらそのぶん労働時間が長くなって残業代になって返ってくるので、頑張りに比例して年収が増えた感じでした。
自分の市場価値を見失うかもしれないという点では、この社風は必ずしもプラスではないんだろうなーと思います。
まぁ、一生勤めるなら関係ないですけどね。
全然仕事しない中年
これは本当にガチ。不思議でしょうがないけど、ガチ。
全然働かない。なんで?ほんと不思議。
各拠点に必ず1人はそういう人がいます。
「なんで働かないやつの分も働かなきゃいけないんだ」って思って転職を決意しました。
辞めた理由をまとめた記事はこちらです。
上の方で「若いうちは頑張って働け」って書いといて言うのも矛盾してるかもしれませんが、取り組む姿勢の問題かもしれません。
「あれもやってみたい、これもやってみたいという姿勢で他の仕事に手を出す」のと、「あいつが無能で仕事しないから代わりにやる」ではモチベーションが違いますよね。伝わったかはわかりませんが、そういうことなんで理解してください。気持ちの問題です。
しかし不思議なことは続くもので、大手企業に属する会社であれば、このように働かない人すらも養うことができるんですよね。立派な給料を置物のような無能オジサンに払い続ける資金力。すごい。
頑張って働かなくてもそれなりの給料をもらい続けることができるのって、はっきり言って天国ですよね。
周りの人間にどれだけ後ろ指さされようが、働かずにのうのうと過ごして給料をもらい続けることができるのであれば、それはとても賢い選択だと思います。
とりあえず自分には耐えられなかったので、転職しちゃいました。
おわりに
転職した自分が振り返ると、やっぱりマイナスの要素として書かれがちになっちゃいますよね。
しかし大手の子会社に入社したこと自体は後悔してないかなーと思います。
それなりの贅沢をしつつ、それなりの貯金もできたので。若いうちに貯蓄を増やして、投資信託で増やしていくのは、生き方として割と合理的なんじゃないかなー、と、思いたい。合理的かどうか判断できるほど自分は賢くないので、あくまでも「思いたい」としておきます。
どうしても会社の体質が古いので、納得できない面がいっぱい出てきますが、大企業の社風を少しでも味わうことができたのは、おもしろい経験でした。
そこらへんが変わることがあれば、大企業は魅力高まるなーとも思ったり。
今後の変化に期待ですね!
若いうちにそれなりにお金を使いながら友達と遊びたい、とか思う人は、大手の子会社っていいポジションだと思いますよ。少なくとも、生活がカツカツということは起こらないので、ストレスなく生活できます。
ただ、長く在籍し続けると世間との認識のズレが徐々に大きくなっていくので、会社の価値観に染まりすぎないように注意しましょう。
社会人なりたての人は、興味があったら下の記事も読んでみてください。自分のために、報連相を実践できるようになります。
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