新卒2年目の僕が、後輩の指導に失敗した話
面倒を見すぎたらダメ
こんにちは、もりみつです。
今回は、会社の後輩を指導するときに気をつけるべき点について、自分の失敗経験をもとに考えてみました。
当時、自分は新卒2年目。自分が新卒で配属された地方営業所に、翌年も新入社員が配属されたことになります。
上司も「2年連続で面倒を見るのは負担が大きい」ということで、まずは自分が面倒をみるように言われました。当時はよく考えずに引き受けましたが、今考えると、経験が十分といえない僕がやっても、まぁうまくいくはずないですよね。
後輩本人はどう感じているかは知りませんが、僕の感触からすると、失敗に終わりました。
理由は、面倒を見すぎたことです。間違いなくこれ。
当時考えていたこと
当時の僕は、
「上司や後輩をできるだけ早く退勤させてあげよう」と考えながら仕事をしていました。
ということで、時間がかかりそうだったり、面倒くさそうな仕事だったりは、基本的に自分がやると考えていました。
その結果、後輩にも面倒くさそうな仕事はあまり渡さず、ある程度わかりやすいところまで分解した仕事や、すぐ終わるような作業を主に割り振ってしまったのです。
そう、「仕事」ではなく「作業」を渡していたのです。ここが大事な視点。
僕の想定通り、後輩は早めに仕事を終わらせて退勤できていました。
が、僕が想定できていなかったのは、後輩の成長速度です。
自分のせいで、後輩が1人前になるまで時間がかかっていることに気がつきませんでした。
結局、配属されて1年ちょっとしたタイミングで、その後輩は別の拠点に異動になりました。後輩がいなくても、自分の部署は仕事が回ると判断されたようです。
言い換えれば、それだけ後輩の貢献度は低く評価されたということ。評価されない人材にしてしまったのは、僕の指導が甘かったことが一因となってしまいました。。
どうすれば良かったのか?
失敗した原因は、仕事の難しい部分を僕が担当してしまったことだと思っています。
冒頭にも書いたとおり、面倒を見すぎました。
仕事を分解した後の、言わば”作業”のようなことを続けていても、スキルアップは望めませんよね。当時の僕には、それを考えることはできませんでした。
自分を成長させるには、課題感が絶対に必要です。
先輩や上司から「これが大事です」とどれほど伝えられても、自分の中で課題感がなければ、左耳から右耳に抜けてしまいます。
そして、課題感を持つには、自分が困るという経験が必要です。
例えば、缶のコーンスープを飲むときを想像してください。
「コーンを最後の一粒まで残さず食べるには、飲み口の下あたりを凹ますと良い」という豆知識をご存知のかたも多いと思います。
しかし、夏の暑い日に、
「コーンスープの缶あるだろ!?あれを飲むときはな、飲み口のちょっと下らへんを凹ましとくといいんだぜ!」
と言われたところで、誰が覚えるでしょうか?
「先輩、今は夏ですよ?コーンスープなんて飲まないっすよ!」
この一言で終わってしまいます。
その知識が本当に自分の身になるのは、自分が困った経験をしてから。
つまり、冬になってコーンスープを買ったものの、コーンの粒が残ってしまい悔しさを噛み締めた経験をもって、初めて対処法に興味を持つのです。
後輩本人に困ってもらうためには、後輩本人に現場に出て最前線で仕事をしてもらう必要があります。
1人で現場に出て仕事をするための知識やスキルを習得してもらうことが、最初にやるべき指導なのだと今は考えています。
速やかに現場に放ち、困らせ、成長へのトリガーである課題感を持ってもらう。課題感を持ったタイミングで初めて、こちらのアドバイスを真正面で受け止めることができるようになります。
おわりに
異動した後輩は、異動先で立派に成長しました。
その姿を見て安心しつつ、「やはり自分のやり方が間違っていたな」と実感しました。。
転職して2年目になった自分も、後輩の指導をする場面ができてきました。
前の会社での経験を生かし、できるだけ早く、最前線で仕事をしてもらうように指導しようと思っています。
やっぱり、成長するには実践あるのみですよね。
自分の指導レベルをあげるのも、結局実践を積み重ねるしかないので、ごちゃごちゃ考えすぎずに、とりあえずやってみます。
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