すぐれた成績は修めてないので、自己PRは「人柄」をゴリ押しした話
こんにちは。もりみつです。
転職活動の最大の壁と言っても過言ではないもの。自己PR。絶対、悩みますよね。
転職活動に突入した僕も、当然同じ壁にぶち当たりました。
「え、アピールすることないんですけど…?特に成績修めてないんですけど?」
そう。だいたいの人が優れた営業成績なんて修めてないんです。あなたもきっとそうでしょう(失礼)。自分にも当てはまると思ったから、この記事を読み始めたんですよね。わかります。
僕が転職するときに自己PRをどうやって考えたか、実際にどう記載したかを書いていこうと思います。参考になれば幸いです。
とりあえず友達に自分の良さを聞く
自己PRを見つけるステップは2つだと考えています。1つ目は、自分の良さは何か、友達に聞くこと。悩んでないで、まず聞いてください。いいから早く!飲みに誘ってこい!
自分で考えるより、客観的な意見を聞いた方が早いです。聞けるなら、「なんでそう思ったか」も合わせて聞いたらいいと思います。仲のいい友達がいうんだから、それが正解の一つです。間違いない。
注意することは、本当に仲のいい人に聞くこと。中途半端な仲の人に聞くと、当たり障りのないことというか、微妙な回答しか得られないのでね。
僕の場合は、「信頼できる」とか「誠実」とか言われました。ある程度予想してましたけどね。能力ではなく、性格の話。笑
そう、自分の強みは能力ではないんです。性格なんです。人柄なんです。だから、人柄で勝負するしかないんです。友達にそう言われたんだから、それ以外で勝負するなんてナンセンスですよね。
「あいつは俺の良さをわかってない」なんて言えるはずもない。過信にもほどがあります。
まずは言われたことをそのまま受け止めましょう。
具体的なエピソードを思い出す
2つ目のステップ。すなわち最後のステップ。教えてもらった自分の良さを証明する、具体的なエピソードを思い出すこと。
友達に言われた内容に近しいエピソードを思い出すだけなので、全て自分で考えるよりは範囲が絞られていて楽でしょう。
「信頼される」「誠実」に関連するエピソードで、僕が思い出せたのは2つ。(もう1つあったはずですが、忘れてしまいました)
エピソード①:転勤するとき「過去の担当者で一番頑張ってた」と言われた
新卒で配属された部署での出来事です。
当時は、木質燃料をある製紙工場へ納入していました。そのときの販売先の人たちに言われた言葉です。「これまでの担当の中で一番頑張ってくれてたから寂しくなるね」
自分が転勤することになり、それを伝えたらこう言ってもらえました。転勤で最後なので、向こうの気持ちも多少盛られている可能性もありますが、この言葉をかけてもらえたのは事実なので、自己PRに書きました。笑
なぜ、この言葉をかけてもらえたかというところまで考えます。
当時、品質クレームが出始めた時期でした。はっきり言って品質自体はこれまでと全く変わらない、というか、これまでより品質は良くなっていたのですが、工場側の設備がボロくなっているせいで、設備不具合が頻発するようになっていました。
木質燃料のなかに不燃物(石や金属)が入っていたり、規定サイズをオーバーしたものが混入すると、すぐに何らかの問題が起こります。ひどいときは、搬送設備を壊してしまうので、それなりの損害が出ます。そもそもの修理費と、修理にかかる時間、代替燃料を使うことになるので燃料費が余分にかかるのです。
これまでは同じ木質燃料を納入していても問題なかったものが、トラブルとなって増えてきました。こうなると、受け入れ側も声を上げてくるようになります。クレームです。
僕の上司は昔からこの仕事に関わっているので、「それくらいでごちゃごちゃ言うな。前からそうだろ。」というスタンス。僕もその上司を持っているので同じスタンスだったのですが、メイン担当にさせられたので、黙ってみているわけにも行きません。
トラブルが起こるたびに、先方の事務所に謝りにいくことになります。決まって言われるのは、「原因となった異物を納入した会社を特定しろ」の一言です。
とは言えないので、「できる限り調べます」と言って頭をさげて退出。これが本当に何度もなんどもありました。ひとつ調査しているうちに、また別の問題が発生したりして。もうやってられん。。
最終的にはどこの会社から持ち込まれたかなんて特定できないので、「可能性のある会社に訪問し、オペレーションを改善してきました」という報告をして終了です。犯人を特定できたことなんて、本当にひとつもありません。というか、もともと特定する気なんてゼロなんですけどね。取引停止とかなったら、困っちゃうんで。
話は戻りますが、
先方は自分のどこを評価してくれたかと言うと、『毎度毎度、しっかり怒られに来ること』を見てくれていたのだと思います。実際、僕だって怒られにいくのは嫌でしたよ、そりゃ。でも上司が行かないので、自分が行くしかないんですよね。
こっちとしては当たり前のことをしていたのですが、そんな姿勢を評価してくれることもあるのだと知りました。おかげで転職することができたので、嫌だったけど頭を下げ続けてよかったです。
本当に普通の出来事が、自己PRにつながってしまいました。ラッキー!
エピソード②:取引先の社長に「ウチに来ない?」と言われた
スゴそうに聞こえますが、相手の社長も軽いノリで言ったと思います。でも、僕はそれを自己PRに書きました。事実なので。笑
従業員15名のほどの製材所の社長に言われた言葉です。
こちらも、「なぜそう言ってもらえたのか」まで考えていきます。
これは、転勤先での話なので九州の宮崎にいたころの話です。当時は自社の工場の生産管理をしていました。製材のラインもあり、一番お世話になっていた会社の社長です。
ご近所さんだし、受注量も多いので、こっちとしては当然頻繁にお邪魔します。訪問するたびに、「こんな製品、この納期でできる?」と相談を受けます。できるものは何とかスケジュールをやりくりして対応するし、全量できなくても、一部でも対応したりしてました。だってお得意先さんですから。
そんな当たり前のことをしていただけで、「やめたらウチ来ない?」なんて言ってもらえたわけです。『取引先の社長に「ウチ来ないか?」と言われた』というエピソードのインパクトが大きいので、こちらも自己PRに書かせてもらいました。当たり前のことをしていただけなのに、ありがたいですね。
一歩深く考えると、もしかしたら、判断の速さを買ってもらったのかもしれません。どんな相談事も、翌日の午前中には必ず返事してました。早く返事しないと、先方も計画が立たないですからね。そういう「相手目線」で考えられることを、実は感じ取ってもらえていたのかもしれません。
とか考えていると、「相手目線で考えることができる」という別の自己PRが浮かんできました。こうやって理由を深掘りすること、本当に大事です。
なぜ?の部分は面接でも聞かれる可能性がある
さっきは、なぜ?を深掘りすることで別の自己PRに辿り着いたりしまいたが、面接で質問される可能性が高いというのも、なぜ?を考えておくべき理由です。
「なぜ?」を深掘りすることで、
- 自覚してない自分の努力や、新たな強みが見つかる
- エピソードや強みに説得力が増す
というメリットを享受することができます。
エピソードを思い返す時は、理由もセットで言語化してください。
おわりに
ということで、派手な成績を修めていなくても、自己PRは書けます。
こちらの記事で紹介した自己PRをきっかけに、今の会社からスカウトをもらうことができました。
誰だって、「嫌なヤツ」とは働きたくないはずです。自分が嫌なやつではないことは、採用において十分武器になります。
あなたの善人の部分を、存分に押し出してください。
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